結論から言ってしまうと、白々の正しい読み方は「しろじろ」「しらじら」「はくはく」になります。
白々の”白”は「しろ」「しら」「はく」と読むことができます。
ただ白々は「しろじろ」「しらじら」「はくはく」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”白”の読み方は「しろ」「しら」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じろ」「じら」という読み方をすることはできません。
白々のように「しろしろ」「しらしら」ではなく、「しろじろ」「しらじら」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
白々(=白白)であれば、白(しろ・しら)+白(しろ・しら)なので、白(後ろの語)の語頭である清音の”し”が濁音の”じ”に変化します。
そして白々に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点(どうのじてん)”または、片仮名(カタカナ)の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”(俗に”ノマ”)と呼ばれているものです。
(踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名(かな)を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの)
この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「白々(しろじろ・しらじら)」や「久々(ひさびさ)」のように、同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています。
つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を2回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。
なので白々は”白白”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。
次の章で白々の意味について解説していきます。
白々(しろじろ)は「いかにも白いさま」の意味として用いられています。
白々を「しろじろ」と読むと上記のような意味になりますが、
「しらじら」「はくはく」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
白々を「しらじら」と読むと「夜が明けてだんだん明るくなるさま/本心からでないことや、偽りであることが明らかなさま/いかにも白いさま」、「はくはく」と読むと「いかにも白いさま/明らかなさま。疑う余地のないさま」の意味となります。
このように白々は「しろじろ」「しらじら」「はくはく」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
白々を用いた例文としては、「白々(しらじら)しい言動を繰り返す」や、
「誰が見ても犯人は明々白々(はくはく)だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「本心からでないことや、偽りであることが明らかなさま」の意味で、後者の例文は「明らかなさま。疑う余地のないさま」の意味で使用しています。
以上が「白々の読み方と意味、”しろじろ”と”しらじら”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど