さて日常的に使われるもので「卵白」という言葉があります。
この卵白に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
卵白がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは卵白の読み方と意味、「らんはく」と「らんぱく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.卵白の正しい読み方は「らんはく」「らんぱく」?
では卵白の正しい読み方は、「らんはく」「らんぱく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、卵白の正しい読み方は「らんぱく」になります。
卵白の”卵”は「たまご」「らん」、”白”は「しろ」「はく」と読むことができますが、卵白は「らんぱく」と読むのが正しく、「らんはく」と読むのは間違いです。
また卵白の”白”の読み方は「はく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱく」という読み方をすることはできません。
卵白のように「らんはく」ではなく、「らんぱく」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
卵白であれば、卵(らん)+白(はく)なので、白(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「身辺(しんぺん)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「しんへん」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”辺”には「ぺん」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「身辺(しんぺん)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で卵白の意味と類義語について解説していきます。
2.卵白の意味と類義語について
では卵白の意味と類義語について見ていきましょう。
まず卵白は「鳥の卵の卵黄(らんおう)を取り囲む蛋白質(たんぱくしつ)。白身(しろみ)のこと」の意味として用いられています。
卵白を用いた例文としては、「卵白だけを取り除く」や、
「卵白と砂糖を泡立てる」のような使い方で用いられています。
また卵白の類義語としては、「白子(しらこ)・鶏卵(けいらん)・蛋白(たんぱく)・黄身(きみ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても卵白と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「卵白の読み方と意味、”らんはく”と”らんぱく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 卵白の正しい読み方は「らんぱく」で、「らんはく」は間違い。
- 卵白は「鳥の卵の卵黄を取り囲む蛋白質。白身のこと」の意味。
- 卵白の類義語には、「白子・鶏卵・蛋白・黄身」などがある。