さて日常的に使われるもので「石灰」という言葉があります。
この石灰に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
石灰がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは石灰の読み方と意味、「いしばい」と「せっかい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では石灰の正しい読み方は、「いしばい」「せっかい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、石灰の正しい読み方は「いしばい」「せっかい」の両方になります。
石灰の”石”は「いし」「せき」、”灰”は「はい」「かい」と読むことができます。
ただ一般的には石灰は「せっかい」と読むことがほとんどです。
また”灰”の読み方は「はい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばい」という読み方をすることはできません。
石灰のように「いしはい」ではなく、「いしばい」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
石灰であれば、石(いし)+灰(はい)なので、灰(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
そして石灰の”石”の読み方は「せき」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。
石灰のように「せきかい」ではなく、「せっかい」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
石灰であれば、石(せき)+灰(かい)なので、灰(後ろの語)の前に付いた音である”き”が促音の”っ”に変化します。
このように石灰は連濁により「いしばい」、促音化により「せっかい」と読むことができます。
次の章で石灰の意味と類義語について解説していきます。
では石灰の意味と類義語について見ていきましょう。
まず石灰は「生石灰(せいせっかい)や消石灰(しょうせっかい)などのこと」の意味として用いられています。
生石灰は”酸化カルシウムの俗称”で、消石灰は”水酸化カルシウムの俗称”です。
スポーツなどでグラウンドに白線を引く際に用いられる白い粉は、昔は消石灰(水酸化カルシウム)が使用されていましたが、消石灰は強いアルカリ性を持ち腐食性があるなどの安全上の問題がありました。
なので現在では、炭酸カルシウム(貝殻や卵の殻など)や石膏(せっこう)など、より安全性の高いものが広く使われるようになっています。
また石灰の類義語としては、「石膏(せっこう)・重曹(じゅうそう)・苛性ソーダ(かせいそーだ)・肥料(ひりょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても石灰と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「石灰の読み方と意味、”いしばい”と”せっかい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、