さて日常的に使われるもので「後生」という言葉があります。
この後生に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
後生がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは後生の読み方と意味、「ごしょう」と「こうせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.後生の正しい読み方は「ごしょう」「こうせい」?
では後生の正しい読み方は、「ごしょう」「こうせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、後生の正しい読み方は「ごしょう」「こうせい」の両方になります。
後生の”後”は「うし(ろ)」「あと」「ご」「こう」、”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」と読むことができます。
一般的には後生は「ごしょう」と読むことがほとんどです。
ただ後生は「ごしょう」「こうせい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また後生(ごしょう)のように「後(ご)」が用いられている言葉には、
「午後(ごご)・筑後(ちくご)・後日(ごじつ)・後手(ごて)」などがあります。
後世(こうせい)のように「後(こう)」が用いられている言葉には、
「後衛(こうえい)・後退(こうたい)・後悔(こうかい)・後学(こうがく)」などがあります。
次の章で後生の意味と類義語について解説していきます。
2.後生の意味と類義語について
では後生の意味と類義語について見ていきましょう。
まず後生(ごしょう)は「死後に生まれ変わる所のこと/死後に極楽に生まれ変わること/人に哀願(あいがん)するときに用いる語のこと」の意味として用いられています。
後生を「ごしょう」と読むと上記のような意味になりますが、
「こうせい」と読むと「後から生まれてくる人のこと」の意味となります。
このように後生は「ごしょう」「こうせい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
後生を用いた例文としては、「後生(ごしょう)だから助けてください」や、
「後生(こうせい)の人に託す」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「人に哀願するときに用いる語のこと」の意味で、
後者の例文は「後から生まれてくる人のこと」の意味で使用しています。
また後生の類義語としては、「後世(こうせい)・来世(らいせ)・冥界(めいかい)・浄土(じょうど)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても後生と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「後生の読み方と意味、”ごしょう”と”こうせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 後生の正しい読み方は「ごしょう」「こうせい」の両方。
- 後生(ごしょう)は「死後に生まれ変わる所のこと/死後に極楽に生まれ変わること/人に哀願するときに用いる語のこと」の意味。
- 後生(こうせい)は「後から生まれてくる人のこと」の意味。
- 後生の類義語には、「後世・来世・冥界・浄土」などがある。