さて日常的に使われるもので「仏生会」という言葉があります。
この仏生会に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
仏生会がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは仏生会の読み方と意味、「ぶっしょうえ」と「ぶっしょうかい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.仏生会の正しい読み方は「ぶっしょうえ」「ぶっしょうかい」?
では仏生会の正しい読み方は、「ぶっしょうえ」「ぶっしょうかい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、仏生会の正しい読み方は「ぶっしょうえ」になります。
仏生会の”仏”は「ほとけ」「ぶつ」、”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」、”会”は「あ(う)」「かい」「え」と読むことができますが、仏生会を「ぶっしょうかい」と読むのは間違いです。
また仏生の”仏”の読み方は「ぶつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぶっ」という読み方をすることはできません。
仏生のように「ぶつしょう」ではなく、「ぶっしょう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
仏生であれば、仏(ぶつ)+生(しょう)なので、生(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で仏生会の意味について解説していきます。
2.仏生会の意味について
では仏生会の意味について見ていきましょう。
まず仏生会は「仏生日(ぶっしょうにち)に行われる法会(ほうえ)のこと」の意味として用いられています。
仏生日というのは、”釈迦(しゃか)の誕生日のこと”で、陰暦4月8日の釈迦の誕生日に花御堂(はなみどう)に安置した釈迦像に甘茶(あまちゃ)を注ぎかける行事になります。
花御堂というのは、”釈迦の像を安置した、花で飾った小さい堂のこと”です。
日本では原則として毎年4月8日に仏生会は行われ、”花まつり、灌仏会(かんぶつえ)”などと呼ばれることもあります。
以上が「仏生会の読み方と意味、”ぶっしょうえ”と”ぶっしょうかい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 仏生会の正しい読み方は「ぶっしょうえ」で、「ぶっしょうかい」は間違い。
- 仏生会は「仏生日に行われる法会のこと」の意味。