さて日常的に使われるもので「析出」という言葉があります。
この析出に使用されている漢字(特に”析”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは析出の読み方と意味、「せきしゅつ」と「せっしゅつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.析出の正しい読み方は「せきしゅつ」「せっしゅつ」?
では析出の正しい読み方は、「せきしゅつ」「せっしゅつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、析出の正しい読み方は「せきしゅつ」になります。
析出の”析”は「せき」と読むことはできますが、「せつ」と読むことはできないので、析出を「せっしゅつ」と読むのは間違いです。
析出の”析(せき)”という字は、”折(せつ)”という字に似ているため注意が必要です。
また析出(せきしゅつ)のように「析(せき)」が用いられている言葉には、
「分析(ぶんせき)・解析(かいせき)・透析(とうせき)・剖析(ぼうせき)」などがあります。
析出(せきしゅつ)のように「出(しゅつ)」が用いられている言葉には、
「出題(しゅつだい)・出演(しゅつえん)・逸出(いっしゅつ)・案出(あんしゅつ)」などがあります。
次の章で析出の意味と類義語について解説していきます。
2.析出の意味と類義語について
では析出の意味と類義語について見ていきましょう。
まず析出は「液状の物質から固体状成分を取り出すこと」の意味として用いられています。
析出を用いた例文としては、「ミョウバンを析出させる」や、
「皆に析出方法を教える」のような使い方で用いられています。
また析出の類義語としては、「電離(でんり)・分離(ぶんり)・解離(かいり)・分解(ぶんかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても析出と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「析出の読み方と意味、”せきしゅつ”と”せっしゅつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 析出の正しい読み方は「せきしゅつ」で、「せっしゅつ」は間違い。
- 析出は「液状の物質から固体状成分を取り出すこと」の意味。
- 析出の類義語には、「電離・分離・解離・分解」などがある。