さて日常的に使われるもので「抽出」という言葉があります。
この抽出に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
抽出がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは抽出の読み方と意味、「ゆしゅつ」と「ちゅうしゅつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.抽出の正しい読み方は「ゆしゅつ」「ちゅうしゅつ」?
では抽出の正しい読み方は、「ゆしゅつ」「ちゅうしゅつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、抽出の正しい読み方は「ちゅうしゅつ」になります。
抽出の”抽”は「ひ(く)」「ぬ(く)」「ちゅう」と読むことはできますが、「ゆ」と読むことはできないので、抽出を「ゆしゅつ」と読むのは間違いです。
抽出の”抽(ちゅう)”という字は、”油(あぶら・ゆ)”という字に似ているため注意が必要です。
また抽出(ちゅうしゅつ)のように「抽(ちゅう)」が用いられている言葉には、
「抽象(ちゅうしょう)・抽選(ちゅうせん)・抽分(ちゅうぶん)・抽薹(ちゅうだい)」などがあります。
抽出(ちゅうしゅつ)のように「出(しゅつ)」が用いられている言葉には、
「出題(しゅつだい)・出演(しゅつえん)・逸出(いっしゅつ)・案出(あんしゅつ)」などがあります。
次の章で抽出の意味と類義語について解説していきます。
2.抽出の意味と類義語について
では抽出の意味と類義語について見ていきましょう。
まず抽出は「多くのものの中から抜き出すこと/固体または液体中のある成分を溶媒(ようばい)に溶かして取り出すこと」の意味として用いられています。
抽出を用いた例文としては、「無作為に抽出した結果」や、
「樹皮からエキスを抽出する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「多くのものの中から抜き出すこと」の意味で、後者の例文は「固体または液体中のある成分を溶媒に溶かして取り出すこと」の意味で使用しています。
また抽出の類義語としては、「蒸留(じょうりゅう)・分離(ぶんり)・抜粋(ばっすい)・選別(せんべつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても抽出と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「抽出の読み方と意味、”ゆしゅつ”と”ちゅうしゅつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 抽出の正しい読み方は「ちゅうしゅつ」で、「ゆしゅつ」は間違い。
- 抽出は「多くのものの中から抜き出すこと/固体または液体中のある成分を溶媒に溶かして取り出すこと」の意味。
- 抽出の類義語には、「蒸留・分離・抜粋・選別」などがある。