さて日常的に使われることはほとんどないですが、「出捐」という言葉があります。
この出捐に使用されている漢字(特に”捐”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは出捐の読み方と意味、「しゅつえん」と「しゅついん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.出捐の正しい読み方は「しゅつえん」「しゅついん」?
では出捐の正しい読み方は、「しゅつえん」「しゅついん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、出捐の正しい読み方は「しゅつえん」になります。
出捐の”捐”は「えん」と読むことはできますが、「いん」と読むことはできないので、出捐を「しゅついん」と読むのは間違いです。
また出捐(しゅつえん)のように「出(しゅつ)」が用いられている言葉には、
「出題(しゅつだい)・出演(しゅつえん)・逸出(いっしゅつ)・案出(あんしゅつ)」などがあります。
出捐(しゅつえん)のように「捐(えん)」が用いられている言葉には、
「棄捐(きえん)・捐館(えんかん)・捐納(えんのう)・義捐(ぎえん)」などがあります。
次の章で出捐の意味と類義語について解説していきます。
2.出捐の意味と類義語について
では出捐の意味と類義語について見ていきましょう。
まず出捐は「金品を寄付すること/(法律用語で)当事者の一方が自分の意思で、財産上の損失をし、他方に利益を得(え)させること」の意味として用いられています。
出捐を用いた例文としては、「金品の出捐によって救われた」や、
「法律行為による出捐」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「金品を寄付すること」の意味で、後者の例文は「当事者の一方が自分の意思で、財産上の損失をし、他方に利益を得させること」の意味で使用しています。
また出捐の類義語としては、「援助(えんじょ)・義援(ぎえん)・募金(ぼきん)・配給(はいきゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても出捐と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「出捐の読み方と意味、”しゅつえん”と”しゅついん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 出捐の正しい読み方は「しゅつえん」で、「しゅついん」は間違い。
- 出捐は「金品を寄付すること/(法律用語で)当事者の一方が自分の意思で、財産上の損失をし、他方に利益を得(え)させること」の意味。
- 出捐の類義語には、「援助・義援・募金・配給」などがある。