さて日常的に使われるもので「出初式」という言葉があります。
この出初式に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
出初式がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは出初式の読み方と意味、「でぞめしき」と「しゅっしょしき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.出初式の正しい読み方は「でぞめしき」「しゅっしょしき」?
では出初式の正しい読み方は、「でぞめしき」「しゅっしょしき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、出初式の正しい読み方は「でぞめしき」になります。
出初式の”出”は「で(る)」「しゅつ」、”初”は「そ(め)」「しょ」と読むことができますが、出初式は「でぞめしき」と読むのが正しく、「しゅっしょしき」と読むのは間違いです。
また”初”の読み方は「そ(め)」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぞ(め)」という読み方をすることはできません。
出初のように「でそめ」ではなく、「でぞめ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
出初であれば、出(で)+初(そめ)なので、初(後ろの語)の語頭である清音の”そ”が濁音の”ぞ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で出初式の意味について解説していきます。
2.出初式の意味について
では出初式の意味について見ていきましょう。
まず出初式は「正月に消防士などが初めて出揃って、消火演習や消防動作の型などを演じる行事のこと」の意味として用いられています。
出初式を用いた例文としては、「出初式を見学する」や、
「出初式の歴史を学ぶ」のような使い方で用いられています。
以上が「出初式の読み方と意味、”でぞめしき”と”しゅっしょしき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 出初式の正しい読み方は「でぞめしき」で、「しゅっしょしき」は間違い。
- 出初式は「正月に消防士などが初めて出揃って、消火演習や消防動作の型などを演じる行事のこと」の意味。