さて日常的に使われるもので「薬玉」という言葉があります。

 

この薬玉に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
薬玉がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは薬玉の読み方と意味、「くすだま」と「くすりだま」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.薬玉の正しい読み方は「くすだま」「くすりだま」?

 

では薬玉の正しい読み方は、「くすだま」「くすりだま」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、薬玉の正しい読み方は「くすだま」になります

 

薬玉の”薬”は「くすり」「やく」、”玉”は「たま」(連濁により「だま」)「ぎょく」と読むことができます。

 

(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)

 

 

 

薬玉の”薬”という字は単体で「くす」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「くすりだま」から「くすだま」という読み方に変化しました。

 

(いま現在では薬玉を「くすりだま」と読むことはありません)

 

簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。

 

この音変化により、薬玉は通常では読むことができない「くすだま」という読み方になったんですね。

 

 

次の章で薬玉の意味について解説していきます。

 

2.薬玉の意味について

 

では薬玉の意味について見ていきましょう。

 

まず薬玉は「様々な香料を詰めた錦(にしき)の袋に薬草や造花を付け、長い5色の糸を垂らした飾り物のこと/式典・祝い事などで用いられる、割ると紙吹雪などが出る飾り物の玉のこと」の意味として用いられています。

 

 

前者の意味で使われる場合には、5月5日の端午(たんご)に、
不浄を払い邪気を避けるものとして簾(すだれ)や柱にかけたり、身に付けたりします。

 

ただ、いま現在では一般的に、後者の「式典・祝い事などで用いられる、割ると紙吹雪などが出る飾り物の玉のこと」の意味で使われることがほとんどです。

 

 

以上が「薬玉の読み方と意味、”くすだま”と”くすりだま”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 薬玉の正しい読み方は「くすだま」で、「くすりだま」は間違い。
  • 薬玉は「様々な香料を詰めた錦の袋に薬草や造花を付け、長い5色の糸を垂らした飾り物のこと/式典・祝い事などで用いられる、割ると紙吹雪などが出る飾り物の玉のこと」の意味。

 

 

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