さて日常的に使われるもので「厄年」という言葉があります。
この厄年に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
厄年がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは厄年の読み方と意味、「やくねん」と「やくどし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では厄年の正しい読み方は、「やくねん」「やくどし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、厄年の正しい読み方は「やくどし」になります。
厄年の”厄”は「やく」、”年”は「とし」「ねん」と読むことができますが、厄年は「やくどし」と読むのが正しく、「やくねん」と読むのは間違いです。
また”年”の読み方は「とし」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「どし」という読み方をすることはできません。
厄年のように「やくとし」ではなく、「やくどし」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
厄年であれば、厄(やく)+年(とし)なので、年(後ろの語)の語頭である清音の”と”が濁音の”ど”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で厄年の意味と類義語について解説していきます。
では厄年の意味と類義語について見ていきましょう。
まず厄年は「災難に遭いやすいとされ、万事に気を付けなければならないとする年齢のこと」の意味として用いられています。
男性の厄年は数え年で25歳・42歳・61歳で、女性の厄年は数え年で19歳・33歳・37歳となり、特に男性は42歳、女性は33歳の年齢のことを大厄(たいやく)と言います。
そして厄年の前の年のことを”前厄(まえやく)”と言い、厄年の後の年のことを”後厄(あとやく)”と言います。
また厄年の類義語としては、「前厄(まえやく)・後厄(あとやく)・厄日(やくび)・災禍(さいか)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても厄年と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「厄年の読み方と意味、”やくねん”と”やくどし”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、