このページでは幕内の読み方と意味、「まくうち」と「まくのうち」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.幕内の正しい読み方は「まくうち」「まくのうち」?

 

結論から言ってしまうと、幕内の正しい読み方は「まくうち」になります

 

幕内の”幕”は「まく」「ばく」、”内”は「うち」「ない」と読むことができます。

 

 

「まくのうち」というのは、”幕の内”や”幕ノ内”と書き表されるため注意が必要です。

 

 

 

また幕内(まくうち)のように「幕(まく)」が用いられている言葉には、
「暗幕(あんまく)・黒幕(くろまく)・開幕(かいまく)・剣幕(けんまく)」などがあります。

 

幕内(まくうち)のように「内(うち)」が用いられている言葉には、
「内輪(うちわ)・内気(うちき)・内訳(うちわけ)・内股(うちまた)」などがあります。

 

 

次の章で幕内の意味と類義語について解説していきます。

 

2.幕内の意味と類義語について

 

幕内(まくうち)は「相撲(すもう)番付の最上段に記載される前頭(まえがしら)以上の力士の地位のこと/劇場で舞台の幕の内側のこと」の意味として用いられています。

 

つまり相撲における幕内というのは、”前頭(まえがしら)・小結(こむすび)・関脇(せきわけ)・大関(おおぜき)・横綱(よこづな)”の5つの地位のことを総称しています。

 

 

 

ちなみに”幕の内(まくのうち)”は「相撲番付の最上段に記載される前頭(まえがしら)以上の力士の地位/芝居で、まだ次の幕の開かないうち/幕の内弁当の略」の意味になります

 


※上の写真は幕の内弁当の一例

 

幕の内弁当というのは、”白飯と数種類のおかずを詰め合わせた弁当のこと”です。

 

次の芝居が始まるまでの間に食べるものとして考案されたもので、現在ではそれが一般的な弁当として浸透しています。

 

 

 

また幕内の類義語としては、「幕下(まくした)・幕間(まくあい)・舞台裏(ぶたいうら)・平幕(ひらまく)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても幕内と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「幕内の読み方と意味、”まくうち”と”まくのうち”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 幕内の正しい読み方は「まくうち」で、「まくのうち」は間違い。
  • 幕内(まくうち)は「相撲番付の最上段に記載される前頭以上の力士の地位のこと/劇場で舞台の幕の内側のこと」の意味。
  • 幕の内(まくのうち)は「相撲番付の最上段に記載される前頭以上の力士の地位のこと/芝居で、まだ次の幕の開かないうち/幕の内弁当の略のこと」の意味。
  • 幕内の類義語には、「幕下・幕間・舞台裏・平幕」などがある。

 

 

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