さて日常的に使われるもので「内外」という言葉があります。
この内外に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
内外がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは内外の読み方と意味、「うちと」と「ないがい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.内外の正しい読み方は「うちと」「ないがい」?
では内外の正しい読み方は、「うちと」「ないがい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、内外の正しい読み方は「うちと」「ないがい」「うちそと」「ないげ」になります。
内外の”内”は「うち」「ない」、”外”は「そと」「がい」「げ」「と」と読むことができます。
一般的には内外は「ないがい」と読むことが多いです。
ただ内外は「うちと」「ないがい」「うちそと」「ないげ」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また内外(ないがい)のように「内(ない)」が用いられている言葉には、
「圏内(けんない)・内心(ないしん)・内向(ないこう)・内勤(ないきん)」などがあります。
内外(ないがい)のように「外(がい)」が用いられている言葉には、
「意外(いがい)・外郭(がいかく)・外観(がいかん)・外装(がいそう)」などがあります。
次の章で内外の意味と類義語について解説していきます。
2.内外の意味と類義語について
では内外の意味と類義語について見ていきましょう。
まず内外(うちと)は「内部と外部のこと/仏教と儒教(仏教側から見て)のこと/伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)のこと」の意味として用いられています。
内外を「うちと」と読むと上記のような意味になりますが、
「ないがい」「うちそと」「ないげ」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
内外を「ないがい」と読むと「内部と外部/数量・時間などを表す語の後に付け、その数値に近い意を表す語」、「うちそと」と読むと「内部と外部/数量などがほぼその程度であること」、「ないげ」と読むと「内部と外部/内典と外典/仏教と仏教以外の教え」の意味になります。
このように内外を「うちと」「ないがい」「うちそと」「ないげ」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また内外の類義語としては、「前後(ぜんご)・裏表(うらおもて)・相対(そうたい)・裏腹(うらはら)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても内外と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「内外の読み方と意味、”うちと”と”ないがい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 内外の正しい読み方は「うちと」「ないがい」「うちそと」「ないげ」。
- 内外(うちと)は「内部と外部のこと/仏教と儒教のこと(仏教側から見て)/伊勢神宮の内宮と外宮のこと」の意味。
- 内外(ないがい)は「内部と外部のこと/数量・時間などを表す語の後に付け、その数値に近い意を表す語」の意味。
- 内外(うちそと)は「内部と外部のこと/数量などがほぼその程度であること」の意味。
- 内外(ないげ)は「内部と外部のこと/内典と外典のこと/仏教と仏教以外の教えのこと」の意味。
- 内外の類義語には、「前後・裏表・相対・裏腹」などがある。