さて日常的に使われることはあまりないですが、「平文」という言葉があります。
この平文に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
平文がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは平文の読み方と意味、「ひょうもん」と「へいぶん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.平文の正しい読み方は「ひょうもん」「へいぶん」?
では平文の正しい読み方は、「ひょうもん」「へいぶん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、平文の正しい読み方は「ひょうもん」「ひらぶん」「ひらもん」になります。
平文の”平”は「ひら」「へい」「ひょう」、”文”は「ぶん」「もん」と読むことができますが、平文は「ひょうもん」「ひらぶん」「ひらもん」と読むのが正しく、「へいぶん」と読むのは間違いです。
ただ平文は「ひょうもん」「ひらぶん」「ひらもん」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また平文(ひょうもん)のように「平(ひょう)」が用いられている言葉には、
「平調(ひょうじょう)・平声(ひょうしょう)・平仄(ひょうそく)」があります。
平文(ひょうもん)のように「文(もん)」が用いられている言葉には、
「文様(もんよう)・天文(てんもん)・注文(ちゅうもん)・文殊(もんじゅ)」などがあります。
次の章で平文の意味について解説していきます。
2.平文の意味について
では平文の意味について見ていきましょう。
まず平文(ひょうもん、ひらもん)は「漆器の加飾法のひとつ/装束に用いた、彩色や刺繍(ししゅう)による様々な色の組み合わせによる文様のこと」の意味として用いられています。
平文を「ひょうもん」「ひらもん」と読むと上記のような意味になりますが、
「ひらぶん」と読むと「暗号化されていない文章のこと」の意味となります。
このように平文は「ひょうもん」「ひらぶん」「ひらもん」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「平文の読み方と意味、”ひょうもん”と”へいぶん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 平文の正しい読み方は「ひょうもん」「ひらぶん」「ひらもん」で、「へいぶん」は間違い。
- 平文(ひょうもん、ひらもん)は「漆器の加飾法のひとつ/装束に用いた、彩色や刺繍による様々な色の組み合わせによる文様のこと」の意味。
- 平文(ひらぶん)は「暗号化されていない文章のこと」の意味。