このページでは木霊の読み方と意味、「こだま」と「もくれい」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.木霊の正しい読み方は「こだま」「もくれい」?

 

結論から言ってしまうと、木霊の正しい読み方は「こだま」になります

 

木霊の”木”は「き」「こ」「もく」、”霊”は「れい」「たま」と読むことができますが、木霊は「こだま」と読むのが正しく、「もくれい」と読むのは間違いです。

 

 

 

また”霊”の読み方は「たま」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「だま」という読み方をすることはできません。

 

木霊のように「こたま」ではなく、「こだま」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

木霊であれば、木(こ)+霊(たま)なので、霊(後ろの語)の語頭である清音の”た”が濁音の”だ”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で木霊の意味と類義語について解説していきます。

 

2.木霊の意味と類義語について

 

木霊は「樹木に宿る精霊のこと/声や音が山や谷などに反響すること。また、その声や音のこと。山彦(やまびこ)/歌舞伎囃子(かぶきばやし)のひとつ」の意味として用いられています。

 

 

木霊を用いた例文としては、「木霊を見たという人物」や、
「叫び声が木霊する」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「樹木に宿る精霊のこと」の意味で、
後者の例文は「声や音が山や谷などに反響すること」の意味で使用しています。

 

 

 

また木霊の類義語としては、「精霊(せいれい)・木精(もくせい)・山霊(さんれい)・神霊(しんれい)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても木霊と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「木霊の読み方と意味、”こだま”と”もくれい”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 木霊の正しい読み方は「こだま」で、「もくれい」は間違い。
  • 木霊は「樹木に宿る精霊のこと/声や音が山や谷などに反響すること。また、その声や音のこと。山彦/歌舞伎囃子のひとつ」の意味。
  • 木霊の類義語には、「精霊・木精・山霊・神霊」などがある。

 

 

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