さて日常的に使われるもので「安息日」という言葉があります。
この安息日に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
安息日がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは安息日の読み方と意味、「あんそくび」と「あんそくにち」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.安息日の正しい読み方は「あんそくび」「あんそくにち」?
では安息日の正しい読み方は、「あんそくび」「あんそくにち」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、安息日の正しい読み方は「あんそくび」「あんそくにち」「あんそくじつ」になります。
安息日の”息”は「いき」「そく」、”日”は「ひ」「にち」「じつ」と読むことができます。
ただ一般的には安息日は「あんそくび」と読むことが多いです。
また”日”の読み方は「ひ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「び」という読み方をすることはできません。
安息日のように「あんそくひ」ではなく、「あんそくび」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
安息日であれば、安息(あんそく)+日(ひ)なので、日(後ろの語)の語頭である清音の”ひ”が濁音の”び”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で安息日の意味と類義語について解説していきます。
2.安息日の意味と類義語について
では安息日の意味と類義語について見ていきましょう。
まず安息日は「ユダヤ教・キリスト教で、仕事を休み、礼拝を行う聖なる日のこと」の意味として用いられています。
ユダヤ教では”金曜日の日没から土曜日の日没まで”の1日のことで、キリスト教では”イエスの復活した日曜日のこと”を安息日としています。
また安息日の類義語としては、「週末(しゅうまつ)・休日(きゅうじつ)・休暇(きゅうか)・祝日(しゅくじつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても安息日と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「安息日の読み方と意味、”あんそくび”と”あんそくにち”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 安息日の正しい読み方は「あんそくび」「あんそくにち」「あんそくじつ」。
- 安息日は「ユダヤ教・キリスト教で、仕事を休み、礼拝を行う聖なる日のこと」の意味。
- 安息日の類義語には、「週末・休日・休暇・祝日」などがある。