さて日常的に使われることはあまりないですが、「天竺」という言葉があります。
この天竺に使用されている漢字(特に”竺”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは天竺の読み方と意味、「てんじく」と「てんじ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.天竺の正しい読み方は「てんじく」「てんじ」?
では天竺の正しい読み方は、「てんじく」「てんじ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、天竺の正しい読み方は「てんじく」になります。
天竺の”竺”は「じく」「とく」と読むことはできますが、
「じ」と読むことはできないので、天竺を「てんじ」と読むのは間違いです。
また天竺(てんじく)のように「天(てん)」が用いられている言葉には、
「天気(てんき)・天上(てんじょう)・天球(てんきゅう)・仰天(ぎょうてん)」などがあります。
天竺(てんじく)のように「竺(じく)」が用いられている言葉は、
天竺の他には「竺土(じくど)」しか見つけることができませんでした。
次の章で天竺の意味と類義語について解説していきます。
2.天竺の意味と類義語について
では天竺の意味と類義語について見ていきましょう。
まず天竺は「中国・日本などにおける、インドの古称のこと/ある語に添えて、外国・遠方の地・舶来(はくらい)などの意を表すもの/天竺木綿の略のこと」の意味として用いられています。
天竺を用いた例文としては、「天竺を目指す」や、
「それは天竺牡丹だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「中国・日本などにおける、インドの古称のこと」の意味で、
後者の例文は「ある語に添えて、外国・遠方の地・舶来などの意を表すもの」の意味で使用しています。
また天竺の類義語としては、「南蛮(なんばん)・極東(きょくとう)・近東(きんとう)・東洋(とうよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても天竺と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「天竺の読み方と意味、”てんじく”と”てんじ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 天竺の正しい読み方は「てんじく」で、「てんじ」は間違い。
- 天竺は「中国・日本などにおける、インドの古称のこと/ある語に添えて、外国・遠方の地・舶来などの意を表すもの/天竺木綿の略のこと」の意味。
- 天竺の類義語には、「南蛮・極東・近東・東洋」などがある。