さて日常的に使われるもので「天日」という言葉があります。
この天日に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
天日がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは天日の読み方と意味、「てんぴ」と「てんじつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.天日の正しい読み方は「てんぴ」「てんじつ」?
では天日の正しい読み方は、「てんぴ」「てんじつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、天日の正しい読み方は「てんぴ」「てんじつ」の両方になります。
天日の”日”は「ひ」「にち」「じつ」と読むことができます。
一般的には天日は「てんぴ」と読むことがほとんどです。
ただ天日は「てんぴ」「てんじつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説してきます)
また天日の”日”の読み方は「ひ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぴ」という読み方をすることはできません。
天日のように「てんひ」ではなく、「てんぴ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
天日であれば、天(てん)+日(ひ)なので、日(後ろの語)の語頭である”ひ”が半濁音の”ぴ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で天日の意味と類義語について解説していきます。
2.天日の意味と類義語について
では天日の意味と類義語について見ていきましょう。
まず天日(てんぴ)は「太陽の光。また、太陽の光による熱のこと」の意味として用いられています。
天日を「てんぴ」と読むと上記のような意味になりますが、
「てんじつ」と読むと「太陽のこと」の意味となります。
このように天日は「てんぴ」「てんじつ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
天日を用いた例文としては、「天日(てんぴ)干しにする」や、
「天日(てんじつ)の光に照らされた」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「太陽の光。またその熱のこと」の意味で、
後者の例文は「太陽のこと」の意味で使用しています。
また天日の類義語としては、「白日(はくじつ)・日光(にっこう)・日射(にっしゃ)・陽光(ようこう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても天日と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「天日の読み方と意味、”てんぴ”と”てんじつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 天日の正しい読み方は「てんぴ」「てんじつ」の両方。
- 天日(てんぴ)は「太陽の光。また、太陽の光による熱のこと」の意味。
- 天日(てんじつ)は「太陽のこと」の意味。
- 天日の類義語には、「白日・日光・日射・陽光」などがある。