さて日常的に使われるもので「心中」という言葉があります。
この心中に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
心中がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは心中の読み方と意味、「しんちゅう」と「しんじゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.心中の正しい読み方は「しんちゅう」「しんじゅう」?
では心中の正しい読み方は、「しんちゅう」「しんじゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、心中の正しい読み方は「しんちゅう」「しんじゅう」の両方になります。
心中の”心”は「こころ」「しん」、”中”は「なか」「ちゅう」「じゅう」と読むことができます。
ただ心中は「しんちゅう」「しんじゅう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また心中(しんちゅう)のように「中(ちゅう)」が用いられている言葉には、
「中心(ちゅうしん)・御中(おんちゅう)・胸中(きょうちゅう)・集中(しゅうちゅう)」などがあります。
心中(しんじゅう)のように「中(じゅう)」が用いられている言葉には、
「講中(こうじゅう)・年中(ねんじゅう)・一日中(いちにちじゅう)」などがあります。
次の章で心中の意味と類義語について解説していきます。
2.心中の意味と類義語について
では心中の意味と類義語について見ていきましょう。
まず心中(しんちゅう)は「心のうち。内心」の意味として用いられています。
心中を「しんちゅう」と読むと上記のような意味となりますが、
「しんじゅう」と読むと「相愛の男女が合意の上で一緒に死ぬこと/複数の者が一緒に死ぬこと/ある物事と運命をともにすること/人に対して義理を立てること」の意味となります。
このように心中は「しんちゅう」「しんじゅう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
心中を用いた例文としては、「心中(しんちゅう)穏やかではない」や、
「会社と心中(しんじゅう)する覚悟」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「心のうち。内心」の意味で、
後者の例文は「ある物事と運命をともにすること」の意味で使用しています。
また心中の類義語としては、「胸中(きょうちゅう)・心理(しんり)・内意(ないい)・本音(ほんね)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても心中と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「心中の読み方と意味、”しんちゅう”と”しんじゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 心中の正しい読み方は「しんちゅう」「しんじゅう」の両方。
- 心中(しんちゅう)は「心のうち。内心」の意味。
- 心中(しんじゅう)は「相愛の男女が合意の上で一緒に死ぬこと/複数の者が一緒に死ぬこと/ある物事と運命をともにすること/人に対して義理を立てること」の意味。
- 心中の類義語には、「胸中・心理・内意・本音」などがある。