このページでは万般の読み方と意味、「ばんぱん」と「まんぱん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、万般の正しい読み方は「ばんぱん」になります。

 

万般の”万”は「まん」「ばん」、”般”は「はん」と読むことができますが、
万般は「ばんぱん」と読むのが正しく、「まんぱん」と読むのは間違いです。

 

 

 

また万般の”般”の読み方は「はん」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱん」という読み方をすることはできません。

 

万般のように「ばんはん」ではなく、「ばんぱん」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化（はんだくおんか）」と呼ばれているものです。

 

 

半濁音化とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭（ハ行音）がパ行音に変化する現象のこと”を言います。

 

このパ行音（パ・ピ・プ・ペ・ポ）のことを”半濁音（はんだくおん）”と呼びます。

 

万般であれば、万（ばん）＋般（はん）なので、般（後ろの語）の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。

 

 

 

例えば「卵白（らんぱく）」や「分布（ぶんぷ）」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。

 

もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。

 

 

ですが日本語では半濁音化によって半濁音（パ行音）に変化するため、
「卵白（らんぱく）」「分布（ぶんぷ）」と変化させて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音（パ行音）に変化するわけではないので、注意してください。

 

次の章で万般の意味について解説していきます。

 

 

万般は「あらゆる方面。全ての物事のこと」の意味として用いられています。

 

 

万般を用いた例文としては、「万般の備えをとる」や、
「彼は社会万般に通じている」のような使い方で用いられています。

 

 

 

また万般の類義語としては、「万事（ばんじ）・諸般（しょはん）・百般（ひゃっぱん）・万物（ばんぶつ）」などの言葉が挙げられます。

 

どの言葉についても万般と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「万般の読み方と意味、”ばんぱん”と”まんぱん”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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