さて日常的に使われることはあまりないですが、「万朶」という言葉があります。
この万朶に使用されている漢字(特に”朶”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは万朶の読み方と意味、「ばんだ」と「ばんの」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.万朶の正しい読み方は「ばんだ」「ばんの」?
では万朶の正しい読み方は、「ばんだ」「ばんの」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、万朶の正しい読み方は「ばんだ」になります。
万朶の”万”は「まん」「ばん」、”朶”は「だ」と読むことはできますが、”朶”は「の」と読むことはできないので、万朶を「ばんの」と読むのは間違いです。
また万朶(ばんだ)のように「万(ばん)」が用いられている言葉には、
「万里(ばんり)・万機(ばんき)・万策(ばんさく)・万国(ばんこく)」などがあります。
万朶(ばんだ)のように「朶(だ)」が用いられている言葉には、
「耳朶(じだ)・歯朶(しだ)・一朶(いちだ)・朶雲(だうん)」などがあります。
次の章で万朶の意味と類義語について解説していきます。
2.万朶の意味と類義語について
では万朶の意味と類義語について見ていきましょう。
まず万朶は「多くの枝。また、多くの花のついた枝のこと」の意味として用いられています。
”朶”という字には、「枝。垂れ下がった枝」というような意味があります。
万朶を用いた例文としては、「万朶の桜を眺める」や、
「万朶の花がきれいだ」のような使い方で用いられています。
また万朶の類義語としては、「花木(かぼく)・枝葉(しよう)・樹幹(じゅかん)・樹枝(じゅし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても万朶と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「万朶の読み方と意味、”ばんだ”と”ばんの”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 万朶の正しい読み方は「ばんだ」で、「ばんの」は間違い。
- 万朶は「多くの枝。また、多くの花のついた枝のこと」の意味。
- 万朶の類義語には、「花木・枝葉・樹幹・樹枝」などがある。