結論から言ってしまうと、弓手の正しい読み方は「ゆんで」になります。
弓手の”弓”は「ゆみ」「きゅう」、”手”は「て」「しゅ」と読むことができますが、弓手を「きゅうしゅ」と読むのは間違いです。
弓手の”弓”という字は単体で「ゆん」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「ゆみて」から「ゆんで」という読み方に変化しました。
(ただ現在では弓手を「ゆみて」と読むことはありません)
簡単に言うと音変化というのは、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、弓手は通常では読むことができない「ゆんで」という読み方になったんですね。
次の章で弓手の意味について解説していきます。
弓手は「弓を持つ方の手のこと。左手のこと/左の方のこと」の意味として用いられています。
どちらが利(き)き手あったとしても、弓を持つ方の手は左手(弦を引く方の手が右手)と決められており、このことから「ゆんで」は”左手(ゆんで)”とも書き表されます。
普通は右利きの人であれば弓を持つ手は左手の方がやりやすいですが、左利きの人は右手で弓を持つ方がやりやすいはずです。
なのになぜ左利きの人も弓を持つ手は左手と決められているかというと、
これは”道場における神棚の位置”と、”戦術的な理由”が関係しています。
まず道場における神棚は上座に位置しており、左手で弓を引こうとすると神棚に背を向けてしまうことになり、失礼にあたってしまうということ。
次に戦術的な理由としては、昔は刀は右で持つものと考えられており、左腰に刀が差してあったため、仮に右手で弓を、左手で矢を持ってしまうと、左腰に差してある刀が邪魔になってしまうからです。
このような理由から、弓を持つ手は左手と決められているんですね。
以上が「弓手の読み方と意味、”ゆんで”と”きゅうしゅ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど