結論から言ってしまうと”借りる”と”貸す”の違いは、
モノの利用権が一時的に相手から自分に移るのか、自分から相手に移るのかです。
”借りる”はモノの利用権が一時的に相手側から自分に移ることで、
”貸す”はモノの利用権が一時的に自分から相手側に移ることを言います。
このときどちらもモノの所有権自体は変わらず、一時的に利用権だけが移ります。
自分が相手に対して何かしらのモノを”貸した”としても、
そのモノ自体を所有しているのは自分であって相手ではありませんよね。
このようにそのモノの所有権は変わらずに、利用権だけが移ります。
例えば図書館にある本を自分が読みたいとすれば、図書館からその本を借りなければいけません。
ではこのときなぜ”貸す”ではなく”借りる”を使用するのかと言うと、
それは図書館(相手側)で所有している本を自分が一時的に利用するためです。
”借りる”の意味はモノの利用権が一時的に相手側から自分に移ることなので、
この場合は図書館から本を”借りる”になるというわけです。
そして自分が図書館から本を借りたとしても、その本の所有権自体は図書館側にあります。
(あくまでも借りることで自分が得られるのは、そのモノを一時的に利用する権利だけ)
次に”貸す”についても見ていきましょう。
先ほどの例を参考にすると自分の立場からすれば図書館から本を借りたことになりますが、
図書館側の立場からしたら自分に本を貸したことになります。
このようにどの立場で見るのかによって借りる・貸すという言葉は異なり、
借りると貸すはセットのようなもので借りる人がいれば貸す人も必ず存在します。
借金(しゃっきん)という言葉にも”借”が使用されていますが、
借金は”借りたお金”のことを意味しています。
自分が相手からお金を借りた場合には「自分には借金がある」と言いますが、
自分が相手にお金を貸した場合であれば「自分には借金がある」なんて言いませんよね。
漢字の意味と一緒に理解してみると分かりやすいです。
ちなみに似たような使い方をしている言葉には”行く”と”来る”があるので、
借りる・貸すをイメージしにくい人は”行く”と”来る”のようにイメージしてみてください。
次の章では”貸りる”と”借す”は間違いなのかを簡単に解説していきます。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など