さてあなたは単利と複利という言葉をご存知でしょうか。
単利と複利は元金に対しての利息の付き方を指していて、
それぞれの性質を知っているだけでどれだけ損をするか得をするかが変わります。
世の中には利息なんて自分には関係ないことだと思っている人も多いですが、
しっかりと理解していなければいずれ大変なことになるかもしれません。
そこでこのページでは、単利と複利の違いについて簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
では単利と複利の違いについて見ていきましょう。
結論から言ってしまうと単利と複利の違いは、
元金のみに対して利息が付くのか、元金と利息分に対して利息が付くのかです。
単利は元金のみに対して利息が付いていく仕組みのことで、
複利は元金と利息分に対して利息が付いていく仕組みになります。
つまり利息が付くことで自分が得をする場合(投資など)は複利を選択し、
利息が付くことで自分が損をする場合(借金など)には単利を選択すると損を少なくすることができます。
さて単利と複利それぞれについて詳しく解説していきますね。
単利(たんり)とは、元金のみに対して利息が付いていく仕組みのことです。
単利は元金だけにしか利息が付いていかないので、毎年つく利息の額は同じになります。
例えば100万円を元金として、単利で年間1%の利息が付くとしましょう。
上図のように1年ごとに元金100万円に対して1%の利息が付くので、
毎年利息によって1万円ずつ増えていくことになります。
そして30年後には元金100万円だったものが、
元金と利息を合わせて130万円になっています。
これが単利で利息を計算した場合です。
複利(ふくり)とは、元金と利息分に対して利息が付いていく仕組みのことです。
単利と違って複利は元金とその利息分に対して利息が付くので、
年々つく利息の額が少しずつ増えていきます。
単利のときと同じ条件で複利のときについても計算してみましょう。
上図のように元金100万円に対して年間1%の利息が付いてくると、
複利の場合では30年後に利息だけで34万7800円になります。
なので元金100万円だったものが、134万7800円になるということです。
これが複利で利息を計算した場合です。
次の章で年間に付く利息の%を変えて単利と複利で比較していきますね。
では単利と複利で比較した場合に利息がどのくらい違うのか見ていきましょう。
先ほどは元金100万円に対して年間1%の利息で計算していましたが、
元金はそのままで利息3%と利息5%のときも計算していきます。
単利と複利でそれぞれ計算したものが下になります。
上の表は元金100万円を除いた利息分だけを示している数値ですが、
利息が上がるに連れて単利と複利の差が大きくなっているのが分かりますよね。
単利と複利ではこれだけ大きな差が出るということです。
短い期間で見れば単利と複利にそこまで大きな差は出ませんが、
長い期間で捉えていれば複利の方が圧倒的に得をするのは明らかです。
また投資のように利息が自分の得になるものであれば複利のほうが良いですが、
借金の場合は複利は自分の損にしかなりませんので覚えておきましょう。
以上が「単利と複利の違いとは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、