結論から言ってしまうと、上戸の正しい読み方は「じょうご」「じょうこ」になります。
上戸の”戸”は「と」「こ」と読むことができますが、上戸は「じょうご」「じょうこ」と読むのが正しく、「じょうと」と読むのは間違いです。
一般的には上戸は「じょうご」と読むことがほとんどです。
ただ上戸は「じょうご」「じょうこ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”戸”の読み方は「こ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ご」という読み方をすることはできません。
上戸のように「じょうこ」ではなく、「じょうご」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
上戸であれば、上(じょう)+戸(こ)なので、戸(後ろの語)の語頭である清音の”こ”が濁音の”ご”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で上戸の意味について解説していきます。
上戸(じょうご)は「お酒をたくさん飲める人のこと/酔ったときの癖(くせ)のこと」の意味として用いられています。
上戸を「じょうご」と読むと上記のような意味になりますが、
「じょうこ」と読むと「律令制で、四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第二のこと」の意味となります。
一戸に6、7人の正丁(21歳以上60歳以下の健康な男性)がいる戸を指します。
このように上戸は「じょうご」「じょうこ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
上戸を用いた例文としては、「彼は上戸(じょうご)だ」や、
「彼は笑い上戸(じょうご)だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「お酒のたくさん飲める人のこと」の意味で、
後者の例文は「酔ったときの癖のこと」の意味で使用しています。
以上が「上戸の読み方と意味、”じょうご”と”じょうと”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど