さて日常的に使われるもので「上席」という言葉があります。
この上席に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
上席がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは上席の読み方と意味、「じょうせき」と「かみせき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.上席の正しい読み方は「じょうせき」「かみせき」?
では上席の正しい読み方は、「じょうせき」「かみせき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、上席の正しい読み方は「じょうせき」「かみせき」の両方になります。
上席の”上”は「うえ」「かみ」「じょう」と読むことができます。
一般的には上席は「じょうせき」と読むことが多いです。
ただ上席は「じょうせき」「かみせき」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また上席(じょうせき)のように「上(じょう)」が用いられている言葉には、
「屋上(おくじょう)・献上(けんじょう)・参上(さんじょう)・極上(ごくじょう)」などがあります。
上席(かみせき)のように「上(かみ)」が用いられている言葉には、
「上座(かみざ)・風上(かざかみ)・上期(かみき)・上手(かみて)」などがあります。
※上手は「じょうず」「うわて」と読むこともできます。
次の章で上席の意味と類義語について解説していきます。
2.上席の意味と類義語について
では上席の意味と類義語について見ていきましょう。
まず上席(じょうせき)は「年長者・上位の人などの座る席のこと/階級・等級が上であること」の意味として用いられています。
上席を「じょうせき」と読むと上記のような意味になりますが、
「かみせき」と読むと「寄席(よせ)で、その月の1日から10日までの興行のこと」の意味となります。
寄席(よせ)というのは、”落後・講談などの大衆芸能を興行する娯楽場のこと”です。
このように上席は「じょうせき」「かみせき」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
上席を用いた例文としては、「彼はいつも上席(じょうせき)に座る」や、
「上席(じょうせき)の判事」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「年長者・上位の人などの座る席のこと」の意味で、
後者の例文は「階級・等級が上であること」の意味で使用しています。
また上席の類義語としては、「上座(かみざ)・首席(しゅせき)・高位(こうい)・上役(うわやく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても上席と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「上席の読み方と意味、”じょうせき”と”かみせき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 上席の正しい読み方は「じょうせき」「かみせき」の両方。
- 上席(じょうせき)は「年長者・上位の人などの座る席のこと/階級・等級が上であること」の意味。
- 上席(かみせき)は「寄席で、その月の1日から10日までの興行のこと」の意味。
- 上席の類義語には、「上座・首席・高位・上役」などがある。