さて日常的に使われるもので「上巳」という言葉があります。
この上巳に使用されている漢字(特に”巳”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは上巳の読み方と意味、「じょうし」と「じょうひ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.上巳の正しい読み方は「じょうし」「じょうひ」?
では上巳の正しい読み方は、「じょうし」「じょうひ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、上巳の正しい読み方は「じょうし」「じょうみ」になります。
上巳の”巳”は「し」「み」と読むことはできますが、「ひ」と読むことはできないので、上巳を「じょうひ」と読むのは間違いです。
ただ一般的には上巳は「じょうし」と読むことほとんどです。
また上巳(じょうし)のように「巳(し)」が用いられている言葉は、
上巳の他には「元巳(げんし)」しか見つけることができませんでした。
上巳(じょうみ)のように「巳(み)」が用いられている言葉は、
上巳の他には「辰巳(たつみ)・初巳(はつみ)」しか見つけることができませでした。
次の章で上巳の意味と類義語について解説していきます。
2.上巳の意味と類義語について
では上巳の意味と類義語について見ていきましょう。
まず上巳は「五節句のひとつ」の意味として用いられています。
上巳は3月3日のことで、3月3日には女の子がいる家で雛人形などを飾り、白酒(しろざけ)・菱餅(ひしもち)・桃の花などを供え、女の子の成長を祈る行事(雛祭り)が行われます。
そして桃の花が咲く季節であることから、雛祭りのことを”桃の節句”とも言います。
五節句(ごせっく)というのは、1年間のうちで重要な5つの節句のことで、
”1月7日(人日)・3月3日(上巳)・5月5日(端午)・7月7日(七夕)・9月9日(重陽)”があります。
また上巳の類義語としては、「人日(じんじつ)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても上巳と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「上巳の読み方と意味、”じょうし”と”じょうひ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 上巳の正しい読み方は「じょうし」「じょうみ」の両方で、「じょうひ」は間違い。
- 上巳は「五節句のひとつ」の意味。
- 上巳の類義語には、「人日・端午・七夕・重陽」などがある。