さて日常的に使われることはあまりないですが、「上代」という言葉があります。
この上代に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
上代がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは上代の読み方と意味、「じょうだい」と「うわしろ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.上代の正しい読み方は「じょうだい」「うわしろ」?
では上代の正しい読み方は、「じょうだい」「うわしろ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、上代の正しい読み方は「じょうだい」になります。
上代の”上”は「うえ」「うわ」「じょう」、”代”は「か(わる)」「だい」「しろ」と読むことができますが、上代は「じょうだい」と読むのが正しく、「うわしろ」と読むのは間違いです。
また上代(じょうだい)のように「上(じょう)」が用いられている言葉には、
「屋上(おくじょう)・献上(けんじょう)・参上(さんじょう)・極上(ごくじょう)」などがあります。
上代(じょうだい)のように「代(だい)」が用いられている言葉には、
「代理(だいり)・代表(だいひょう)・代価(だいか)・世代(せだい)」などがあります。
次の章で上代の意味と類義語について解説していきます。
2.上代の意味と類義語について
では上代の意味と類義語について見ていきましょう。
まず上代は「大昔のこと/文学史における時代区分のひとつで、主に奈良時代のこと/商取引の用語で、販売価格(小売価格)のこと」の意味として用いられています。
「販売価格(こうりかかく)のこと」を”上代(じょうだい)”と言うのに対して、
「バイヤーとの取引価格のこと」を”下代(げだい)”と言います。
例えば商品をバイヤーから500円で仕入れて、その商品を1000円で店頭に並べた場合は、「下代が500円、上代が1000円」ということになります。
上代を用いた例文としては、「上代から話されてきた言語」や、
「これは上代価格だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「大昔のこと」の意味で、後者の例文は「商取引の用語で、販売価格(小売価格)のこと」の意味で使用しています。
また上代の類義語としては、「太古(たいこ)・古代(こだい)・先史(せんし)・一昔(ひとむかし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても上代と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「上代の読み方と意味、”じょうだい”と”うわしろ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 上代の正しい読み方は「じょうだい」で、「うわしろ」は間違い。
- 上代は「大昔のこと/文学史における時代区分のひとつで、主に奈良時代のこと/商取引の用語で、販売価格(小売価格)のこと」の意味。
- 上代の類義語には、「太古・古代・先史・一昔」などがある。