このページでは附子の読み方と意味、「ぶし」と「ふし」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.附子の正しい読み方は「ぶし」「ふし」?

 

結論から言ってしまうと、附子の正しい読み方は「ぶし」「ふし」「ぶす」になります

 

附子の”附”は「ぶ」「ふ」、”子”は「こ」「し」「す」読むことができます。

 

 

ただ附子は「ぶし」「ふし」「ぶす」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

 

次の章で附子の意味について解説していきます。

 

2.附子の意味について


※上は鳥兜(トリカブト)の写真

 

附子(ぶし)は「鳥兜(トリカブト)の塊根(かいこん)のこと/子根(しこん)をとって乾かした生薬のこと」の意味として用いられています。

 

トリカブトは全体に毒がありますが、特に根の部分に強い毒性があるとされ、アコニチンなどの毒が含まれています。

 

 

 

附子を「ぶし」と読むと上記のような意味になりますが、
「ふし」「ぶす」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。

 

附子は「ふし」と読むと「白膠木(ぬるで)の葉に五倍子虫(ふしむし)によって生じる瘤(こぶ)のこと」の意味、「ぶす」と読むと「鳥兜の塊根/狂言の曲目のひとつ」の意味になります

 

 

五倍子虫(ふしむし)というのは、”アブラムシ科の昆虫の一種のこと”です。

 

五倍子虫は白膠木に寄生して葉に虫瘤(むしこぶ)を生じさせ、
虫瘤にはタンニンが多く含まれ、薬用・染料用として使われ、古くにはお歯黒に用いられていました。

 

このように附子は「ぶし」「ふし」「ぶす」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

以上が「附子の読み方と意味、”ぶし”と”ふし”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 附子の正しい読み方は「ぶし」「ふし」「ぶす」。
  • 附子(ぶし)は「鳥兜の塊根のこと/子根をとって乾かした生薬のこと」の意味。
  • 附子(ふし)は「白膠木の葉に五倍子虫によって生じる瘤のこと」の意味。
  • 附子(ぶす)は「鳥兜の塊根のこと/狂言の曲目のひとつ」の意味。

 

 

関連ページ

<難読漢字の一覧>

 

(写真あり)藜、櫛、羆など

【一文字】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など

【野菜・果物・茸】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など

【魚・貝・海藻】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)海驢、犀、猫鼬など

【動物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など

【鳥】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)薊、金木犀、百合など

【花・植物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など

【虫】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など

【食べ物・飲み物】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など

【道具・身近なモノ】難読漢字の一覧!

<読み間違えやすい漢字の一覧>

 

哀悼、重複、出生、集荷など

読み間違えやすい漢字一覧!

 

依存、過不足、続柄など

慣用読み(百姓読み)の一覧!

 

<難読漢字の一覧(偏)>

 

(写真あり)鯆、鰍、鰉など

【魚偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)蝗、蠍、蝮など

【虫偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)梲、栂、樅など

【木偏】難読漢字の一覧!

 

(写真あり)鎹、鍬、釦など

【金偏】難読漢字の一覧!

 

<覚えておきたい知識>

 

鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など

【知識】一般常識の一覧!

 

(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど

【一般的】物の名前の一覧!