さて日常的に使われることはほとんどないですが、「口吻」という言葉があります。
この口吻に使用されている漢字(特に”吻”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは口吻の読み方と意味、「こうふん」と「こうぶつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.口吻の正しい読み方は「こうふん」「こうぶつ」?
では口吻の正しい読み方は、「こうふん」「こうぶつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、口吻の正しい読み方は「こうふん」になります。
口吻の”吻”は「ふん」と読むことはできますが、「ぶつ」と読むことはできないので、口吻を「こうぶつ」と読むのは間違いです。
また口吻(こうふん)のように「口(こう)」が用いられている言葉には、
「火口(かこう)・河口(かこう)・口外(こうがい)・経口(けいこう)」などがあります。
口吻(こうふん)のように「吻(ふん)」が用いられている言葉は、
口吻の他には「吻合(ふんごう)・黄吻(こうふん)」しか見つけることができませんでした。
次の章で口吻の意味と類義語について解説していきます。
2.口吻の意味と類義語について
では口吻の意味と類義語について見ていきましょう。
まず口吻は「口さき。口元のこと/口ぶり。話しぶりのこと」の意味として用いられています。
口吻を用いた例文としては、「挑戦したいような口吻を漏らした」や、
「彼の口吻を真似る」のような使い方で用いられています。
一般的に口吻は後者の意味で使われることが多く、
どちらの例文も「口ぶり。話しぶりのこと」の意味で使用しています。
また口吻の類義語としては、「口舌(こうぜつ)・弁舌(べんぜつ)・口頭(こうとう)・物言い(ものいい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても口吻と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「口吻の読み方と意味、”こうふん”と”こうぶつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 口吻の正しい読み方は「こうふん」で、「こうぶつ」は間違い。
- 口吻は「口さき。口元のこと/口ぶり。話しぶりのこと」の意味。
- 口吻の類義語には、「口舌・弁舌・口頭・物言い」などがある。