さて日常的に使われることはあまりないですが、「瀉下」という言葉があります。
この瀉下に使用されている漢字(特に”瀉”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは瀉下の読み方と意味、「しゃか」と「かっか」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.瀉下の正しい読み方は「しゃか」「かっか」?
では瀉下の正しい読み方は、「しゃか」「かっか」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、瀉下の正しい読み方は「しゃか」になります。
瀉下の”瀉”は「そそ(ぐ)」「くだ(す)」「しゃ」と読むことはできますが、
「かっ」と読むことはできないので、瀉下を「かっか」と読むのは間違いです。
また瀉下(しゃか)のように「瀉(しゃ)」が用いられている言葉には、
「瀉剤(しゃざい)・吐瀉(としゃ)・瀉出(しゃしゅつ)・瀉痢(しゃり)」などがあります。
瀉下(しゃか)のように「下(か)」が用いられている言葉には、
「下層(かそう)・貴下(きか)・下達(かたつ)・却下(きゃっか)」などがあります。
次の章で瀉下の意味と類義語について解説していきます。
2.瀉下の意味と類義語について
では瀉下の意味と類義語について見ていきましょう。
まず瀉下は「水などを激しく注いで流すこと/下痢をすること」の意味として用いられています。
ただし”下剤、便秘剤のこと”である瀉下薬は「しゃかやく」ではなく、「しゃげやく」と読むので注意が必要です。
また瀉下の類義語としては、「注入(ちゅうにゅう)・傾注(けいちゅう)・吐瀉(としゃ)・吐出(としゅつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても瀉下と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「瀉下の読み方と意味、”しゃか”と”かっか”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 瀉下の正しい読み方は「しゃか」で、「かっか」は間違い。
- 瀉下は「水などを激しく注いで流すこと/下痢をすること」の意味。
- 瀉下の類義語には、「注入・傾注・吐瀉・吐出」などがある。