さて日常的に使われることはほとんどないですが、「下男」という言葉があります。
この下男に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
下男がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは下男の読み方と意味、「げなん」と「かなん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.下男の正しい読み方は「げなん」「かなん」?
では下男の正しい読み方は、「げなん」「かなん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、下男の正しい読み方は「げなん」「しもおとこ」になります。
下男の”下”は「した」「しも」「「か」「げ」、”男”は「おとこ」「だん」「なん」と読むことができますが、下男は「げなん」「しもおとこ」と読むのが正しく、「かなん」と読むのは間違いです。
一般的には下男は「げなん」と読むことがほとんどです。
ただ下男は「げなん」「しもおとこ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また下男(げなん)のように「下(げ)」が用いられている言葉には、
「下界(げかい)・下策(げさく)・下血(げけつ)・下戸(げこ)」などがあります。
下男(げなん)のように「男(なん)」が用いられている言葉には、
「嫡男(ちゃくなん)・美男(びなん)・末男(まつなん)・男色(なんしょく)」などがあります。
次の章で下男の意味と類義語について解説していきます。
2.下男の意味と類義語について
では下男の意味と類義語について見ていきましょう。
まず下男(げなん)は「雑用をさせるために雇った男のこと/江戸幕府における職名のこと」の意味として用いられています。
江戸幕府における「下男(げなん)」という職名は、”大奥女中方の雑用をしていた者のこと”を意味しています。
下男を「げなん」と読むと上記のような意味になりますが、
「しもおとこ」と読むと「雑用をさせるために雇った男のこと」の意味のみとなります。
このように下男は「げなん」「しもおとこ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
また下男の類義語としては、「従僕(じゅうぼく)・奴隷(どれい)・召使い(めしつかい)・下僕(げぼく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても下男と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「下男の読み方と意味、”げなん”と”かなん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 下男の正しい読み方は「げなん」「しもおとこ」の両方で、「かなん」は間違い。
- 下男(げなん)は「雑用をさせるために雇った男のこと/江戸幕府における職名のこと」の意味。
- 下男(しもおとこ)は「雑用をさせるために雇った男のこと」の意味。
- 下男の類義語には、「従僕・奴隷・召使い・下僕」などがある。