結論から言ってしまうと、手刀の正しい読み方は「しゅとう」「てがたな」の両方になります。
手刀の”手”は「て」「しゅ」、”刀”は「かたな」「とう」と読むことができます。
一般的には手刀は「しゅとう」と読むことが多いです。
ただ手刀は「しゅとう」「てがたな」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”刀”の読み方は「かたな」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がたな」という読み方をすることはできません。
手刀のように「てかたな」ではなく、「てがたな」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
手刀であれば、手(て)+刀(かたな)なので、刀(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で手刀の意味について解説していきます。
手刀(しゅとう)は「空手の技のひとつ」の意味として用いられています。
手刀(しゅとう)というのは、”親指を曲げて他の4指を伸ばして密着させた形”で、手のひらの外側を刀のように用い、相手の急所を攻撃したり、または防御したりするのに用いられます。
手刀を「しゅとう」と読むと上記のような意味になりますが、
「てがたな」と読むと「手指を揃えて真っ直ぐに伸ばして、小指側の側面を刀のように使うこと」の意味となります。
このように手刀は「しゅとう」「てがたな」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
手刀を用いた例文としては、「手刀(しゅとう)で相手を攻撃する」や、
「力士が手刀(てがたな)を切る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「空手の技のひとつ」の意味で、後者の例文は「手指を揃えて真っ直ぐに伸ばして、小指側の側面を刀のように使うこと」の意味で使用しています。
”手刀(てがたな)を切る”というのは慣用句で、「相撲で、勝ち力士が行司(ぎょうじ)から懸賞金を受け取るときに、右手を手刀にして中・右・左の順に切る作法のこと」です。
以上が「手刀の読み方と意味、”しゅとう”と”てがたな”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど