このページでは仁和の読み方と意味、「にんな」と「にんわ」どちらが正しいのかを解説しています。




1.仁和の正しい読み方は「にんな」「にんわ」?


結論から言ってしまうと、仁和の正しい読み方は「にんな」「にんわ」の両方になります


仁和の”仁”は「じん」「にん」、”和”は「なご(む)」「わ」と読むことができます。



ただ一般的には仁和は「にんな」と読むことがほとんどです。




また仁和の”和”の読み方は「わ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「な」という読み方をすることはできません。


仁和のように「にんわ」ではなく、「にんな」と変化して読むのは、日本語の「連声(れんじょう)」と呼ばれているものです



連声とは、”ア行(母音)・ヤ行・ワ行で始まる語が、「m」「n」「t」を末尾に持つ語に結びついたとき、発音しやすくするために、後ろの語(ア行・ヤ行・ワ行で始まる語)の語頭がマ行・ナ行・タ行の音に変化する現象のこと”を言います。



仁和(にんな)であれば、仁(にん)[nin](「n」を末尾に持つ語)+和(わ)[wa](ワ行で始まる語)なので、和(わ)[wa](後ろの語)の語頭である”わ”がナ行の音である”な”に変化します。


・仁(にん)[nin] + 和(わ)[wa] → 仁和(にんな)[ninna]




例えば「三位(さんみ)」や「銀杏(ぎんなん)」は連声なしで読むと、
「さんい」や「ぎんあん」と読むのが普通です。


・三(さん)[san] + 位(い)[i] → 三位(さんみ)[sanmi]


・銀(ぎん)[gin] + 杏(あん)[an] → 銀杏(ぎんなん)[ginnan]


もともと”位”には「み」という読み方はないですし、”杏”にも「なん」という読み方は存在しません



ですが日本語では連声によってマ行・ナ行・タ行の音に変化するため、
「三位(さんみ)」「銀杏(ぎんなん)」と変化させて読んでいるのです。


ただすべての言葉が連声によって、マ行・ナ行・タ行の音に変化するわけではないので注意してください。


次の章で仁和の意味について解説していきます。



2.仁和の意味について


では仁和の意味について見ていきましょう。


まず仁和は「平安前期、光孝(こうこう)天皇・宇多(うだ)天皇の時の年号のこと」の意味として用いられています。



光孝天皇というのは、”第58代天皇で、884年~887年のあいだ在位”、
宇多天皇というのは、”第59代天皇で、887年~897年のあいだ在位”していました。


仁和(年号)の期間としては、”885年3月11日~889年5月30日”になります。



以上が「仁和の読み方と意味、”にんな”と”にんわ”正しいのは?」でした。



3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 仁和の正しい読み方は「にんな」「にんわ」の両方。
  • 仁和は「平安前期、光孝天皇・宇多天皇の時の年号のこと(885年3月11日~889年5月30日)」の意味。



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