さて日常的に使われるもので「強力」という言葉があります。
この強力に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
強力がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは強力の読み方と意味、「ごうりき」と「きょうりょく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.強力の正しい読み方は「ごうりき」「きょうりょく」?
では強力の正しい読み方は、「ごうりき」「きょうりょく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、強力の正しい読み方は「ごうりき」「きょうりょく」の両方になります。
強力の”強”は「つよ(い)」「きょう」「ごう」、”力”は「ちから」「りょく」「りき」と読むことができます。
一般的には強力は「きょうりょく」と読むことがほとんどです。
ただ強力は「ごうりき」「きょうりょく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
ま強力(ごうりき)のように「強(ごう)」が用いられている言葉には、
「強盗(ごうとう)・強引(ごういん)・強奪(ごうだつ)・強情(ごうじょう)」などがあります。
強力(きょうりょく)のように「強(きょう)」が用いられている言葉には、
「最強(さいきょう)・屈強(くっきょう)・強化(きょうか)・強制(きょうせい)」などがあります。
次の章で強力の意味と類義語について解説していきます。
2.強力の意味と類義語について
では強力の意味と類義語について見ていきましょう。
まず強力(ごうりき)は「力や作用が強いこと/登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人のこと/修験者(しゅげんじゃ)などの荷物を運ぶ従者のこと」の意味として用いられています。
修験者(しゅげんじゃ)というのは、”修験道の修行者のこと”で、修験道(しゅげんどう)というのは、”山林で修業し、密教的な儀礼を行い、霊験(れいげん)を得る宗教のひとつのこと”を意味しています。
強力を「ごうりき」と読むと上記のような意味になりますが、
「きょうりょく」と読むと「力や作用が強いこと」の意味のみとなります。
このように強力は「ごうりき」「きょうりょく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
強力を用いた例文としては、「彼は強力(ごうりき)をしています」や、「強力な武器」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人」の意味で、後者の例文は「力や作用が強いこと」の意味で使用しています。
また強力の類義語としては、「怪力(かいりき)・有力(ゆうりょく)・最強(さいきょう)・精鋭(せいえい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても強力と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「強力の読み方と意味、”ごうりき”と”きょうりょく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 強力の正しい読み方は「ごうりき」「きょうりょく」の両方。
- 強力(ごうりき)は「力や作用が強いこと/登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人のこと/修験者などの荷物を運ぶ従者のこと」の意味。
- 強力(きょうりょく)は「力や作用が強いこと」の意味。
- 強力の類義語には、「怪力・有力・最強・精鋭」などがある。