さて日常的に使われることはあまりないですが、「通人」という言葉があります。
この通人に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
通人がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは通人の読み方と意味、「つうじん」と「つうにん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.通人の正しい読み方は「つうじん」「つうにん」?
では通人の正しい読み方は、「つうじん」「つうにん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、通人の正しい読み方は「つうじん」になります。
通人の”人”は「ひと」「じん」「にん」と読むことができますが、
通人は「つうじん」と読むのが正しく、「つうにん」と読むのは間違いです。
また通人(つうじん)のように「通(つう)」が用いられている言葉には、
「内通(ないつう)・直通(ちょくつう)・食通(しょくつう)・流通(りゅうつう)」などがあります。
通人(つうじん)のように「人(じん)」が用いられている言葉には、
「才人(さいじん)・偉人(いじん)・賢人(けんじん)・個人(こじん)」などがあります。
次の章で通人の意味と類義語について解説していきます。
2.通人の意味と類義語について
では通人の意味と類義語について見ていきましょう。
まず通人は「ある物事に精通している人のこと/人情の機微に通じた人のこと」の意味として用いられています。
機微(きび)というのは、”表面上では分かりにくい人の心の微細な動きのこと”です。
通人を用いた例文としては、「彼はなかなかの通人だ」や、
「通人ぶるのはやめた方が良いよ」のような使い方で用いられています。
どちらの例文も、「ある物事に通じている人のこと」の意味で使用しています。
また通人の類義語としては、「識者(しきしゃ)・博士(はかせ)・博識(はくしき)・物知り(ものしり)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても通人と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「通人の読み方と意味、”つうじん”と”つうにん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 通人の正しい読み方は「つうじん」で、「つうにん」は間違い。
- 通人は「ある物事に精通している人のこと/人情の機微に通じた人のこと」の意味。
- 通人の類義語には、「識者・博士・博識・物知り」などがある。