結論から言ってしまうと、恍けるの正しい読み方は「とぼける」になります。
恍けるの”恍”は「とぼ(ける)」「こう」と読むことはできますが、「とろ(ける)」と読むことはできないので、恍けるを「とろける」と読むのは間違いです。
(「とろける」というのは、”蕩ける”と書き表されるため注意が必要)
「とぼける」は恍けるの他にも”惚ける”と書き表されますが、一般的には”恍ける”と表記されることが多いです。
”惚ける”の場合は他にも「ほうける」「ぼける」の読み方をすることができて読み方がややこしく、”恍ける”は「とぼける」と読むことしかできないため、「とぼける」は”恍ける”と表記されることが多いです。
次の章で恍けるの意味について解説していきます。
恍けるは「わざと知らないふりをすること/滑稽(こっけい)で間(ま)の抜けた言動をすること」の意味として用いられています。
滑稽というのは、”非常に馬鹿げた感じがすること。また、そのさま”などの意味があります。
恍けるを用いた例文としては、「恍けても無駄だ」や、
「恍けた言動を場を和ませる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「わざと知らないふりをすること」の意味で、
後者の例文は「滑稽で間の抜けた言動をすること」の意味で使用しています。
また恍けるの類義語としては、「芝居(しばい)・装う(よそおう)・狂言(きょうげん)・出鱈目(でたらめ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても恍けると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「恍けるの読み方と意味、”とぼける”と”とろける”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど