天人の読み方と意味、「てんにん」と「てんじん」正しいのは?

 

さて日常的に使われることはほとんどないですが、「天人」という言葉があります。

 

この天人に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
天人がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは天人の読み方と意味、「てんにん」と「てんじん」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.天人の正しい読み方は「てんにん」「てんじん」?

 

では天人の正しい読み方は、「てんにん」「てんじん」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、天人の正しい読み方は「てんにん」「てんじん」「あめひと」「あまびと」になります

 

天人の”天”は「てん」「あま」「あめ」、”人”は「ひと」「じん」「にん」と読むことはできます。

 

 

 

一般的には天人は「てんにん」と読むことが多いです。

 

ただ天人は「てんにん」「てんじん」「あめひと」「あまびと」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また”人”の読み方は「ひと」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「びと」という読み方をすることはできません。

 

天人のように「あまひと」ではなく、「あまびと」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

天人であれば、天(あま)+人(ひと)なので、人(後ろの語)の語頭である清音の”ひ”が濁音の”び”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で天人の意味と類義語について解説していきます。

 

2.天人の意味と類義語について

 

では天人の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず天人(てんにん)は「天に住む者のこと」の意味として用いられています。

 

 

天人を「てんにん」と読むと上記のような意味になりますが、
「てんじん」「あめひと」「あまびと」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。

 

天人は「てんじん」と読むと「天と人のこと」の意味で、
「あめひと」「あまびと」と読むと「天上の人のこと」の意味となります

 

このように天人は「てんにん」「てんじん」「あめひと」「あまびと」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

また天人の類義語としては、「天女(てんにょ)・天使(てんし)・神仏(しんぶつ)・天衆(てんしゅ)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても天人と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「天人の読み方と意味、”てんにん”と”てんじん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 天人の正しい読み方は「てんにん」「てんじん」「あめひと」「あまびと」。
  • 天人(てんにん)は「天に住む者のこと」の意味。
  • 天人(てんじん)は「天と人のこと」の意味。
  • 天人(あめひと、あまびと)は「天上の人のこと」の意味。
  • 天人の類義語には、「天女・天使・神仏・天衆」などがある。

 

 

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