結論から言ってしまうと、人工の正しい読み方は「にんく」「じんこう」「にんぐ」になります。
人工の”人”は「ひと」「じん」「にん」、”工”は「こう」「く」と読むことができます。
ただ人工は「にんく」「じんこう」「にんぐ」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”工”の読み方は「く」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぐ」という読み方をすることはできません。
人工のように「にんく」ではなく、「にんぐ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
人工であれば、人(にん)+工(く)なので、工(後ろの語)の語頭である清音の”く”が濁音の”ぐ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で人工の意味について解説していきます。
人工(にんく)は「労働者1人の1日(または1時間)の労働量を基に、作業に要する延べ人数を表したもの」の意味として用いられています。
人工を「にんく」と読むと上記のような意味になりますが、
「じんこう」「にんぐ」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
人工を「じんこう」と読むと「人の手を加えること。人の力で作ること」の意味で、
「にんぐ」と読むと「禅宗で、髪を剃って力仕事などの下働きをする人」の意味になります。
このように人工は「にんく」「じんこう」「にんぐ」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
人工を用いた例文としては、「それは3人工(にんく)の作業」や、「人工(じんこう)的に作られたもの」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「労働者1人の1日(または1時間)の労働量を基に、作業に要する延べ人数を表したもの」の意味で、後者の例文は「人の手を加えること。人の力で作ること」の意味で使用しています。
以上が「人工の読み方と意味、”にんく”と”じんこう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど