さて日常的に使われることはあまりないですが、「人足」という言葉があります。
この人足に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
人足がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは人足の読み方と意味、「にんそく」と「じんそく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.人足の正しい読み方は「にんそく」「じんそく」?
では人足の正しい読み方は、「にんそく」「じんそく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、人足の正しい読み方は「にんそく」「ひとあし」になります。
人足の”人”は「ひと」「じん」「にん」、”足”は「あし」「そく」と読むことができますが、人足は「にんそく」「ひとあし」と読むのが正しく、「じんそく」と読むのは間違いです。
ただ人足は「にんそく」「ひとあし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また人足(にんそく)のように「人(にん)」が用いられている言葉には、
「人気(にんき)・人間(にんげん)・犯人(はんにん)・商人(しょうにん)」などがあります。
人足(にんそく)のように「足(そく)」が用いられている言葉には、
「下足(げそく)・自足(じそく)・俊足(しゅんそく)・足跡(そくせき)」などがあります。
次の章で人足の意味と類義語について解説していきます。
2.人足の意味と類義語について
では人足の意味と類義語について見ていきましょう。
まず人足(にんそく)は「力仕事に従事する労働者のこと」の意味として用いられています。
人足を「にんそく」と読むと上記のような意味になりますが、
「ひとあし」と読むと「人の行き来のこと/漢字の部首名のひとつ」の意味となります。
部首名は「人足(ひとあし)」の他に「人饒(にんにょう)」とも呼ばれ、
兄などの下部分に付いている”儿”の部分のことを指しています。
このように人足は「にんそく」「ひとあし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また人足の類義語としては、「交通(こうつう)・往来(おうらい)・往復(おうふく)・通行(つうこう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても人足と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「人足の読み方と意味、”にんそく”と”じんそく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 人足の正しい読み方は「にんそく」「ひとあし」の両方で、「じんそく」は間違い。
- 人足(にんそく)は「力仕事に従事する労働者のこと」の意味。
- 人足(ひとあし)は「人の行き来のこと/漢字の部首名(”儿”の部分)のひとつのこと」の意味。
- 人足の類義語には、「交通・往来・往復・通行」などがある。