さて日常的に使われることはあまりないですが、「人中」という言葉があります。
この人中に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
人中がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは人中の読み方と意味、「じんちゅう」と「にんちゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.人中の正しい読み方は「じんちゅう」「にんちゅう」?
では人中の正しい読み方は、「じんちゅう」「にんちゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、人中の正しい読み方は「じんちゅう」「にんちゅう」「にんじゅう」「ひとなか」になります。
人中の”人”は「ひと」「じん」「にん」、”中”は「なか」「ちゅう」「じゅう」と読むことができます。
ただ人中は「じんちゅう」「にんちゅう」「にんじゅう」「ひとなか」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また人中(じんちゅう)のように「人(じん)」が用いられている言葉には、
「人心(じんしん)・人物(じんぶつ)・人海(じんかい)・偉人(いじん)」などがあります。
人中(にんちゅう)のように「人(にん)」が用いられている言葉には、
「犯人(はんにん)・商人(しょうにん)・証人(しょうにん)・仙人(せんにん)」などがあります。
次の章で人中の意味と類義語について解説していきます。
2.人中の意味と類義語について
では人中の意味と類義語について見ていきましょう。
まず人中(じんちゅう)は「人の多く集まっている所のこと/鼻と上唇(うわくちびる)の間にあるくぼみのこと」の意味として用いられています。
人中を「じんちゅう」と読むと上記のような意味になりますが、
「にんちゅう」「にんじゅう」「ひとなか」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
人中は「にんちゅう」と読むと「人間界/鼻と上唇の間にあるくぼみのこと」、「にんじゅう」と読むと「人間界のこと」、「ひとなか」と読むと「人の多く集まっている所のこと」の意味となります。
このように人中は「じんちゅう」「にんちゅう」「にんじゅう」「ひとなか」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また人中の類義語としては、「世間(せけん)・社会(しゃかい)・世上(せじょう)・世界(せかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても人中と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「人中の読み方と意味、”じんちゅう”と”にんちゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 人中の正しい読み方は「じんちゅう」「にんちゅう」「にんじゅう」「ひとなか」。
- 人中(じんちゅう)は「人の多く集まっている所のこと/鼻と上唇の間にあるくぼみのこと」の意味。
- 人中(にんちゅう)は「人間界のこと/鼻と上唇の間にあるくぼみのこと」の意味。
- 人中(にんじゅう)は「人間界のこと」の意味。
- 人中(ひとなか)は「人の多く集まっている所のこと」の意味。
- 人中の類義語には、「世間・社会・世上・世界」などがある。