さて日常的に使われるもので「郷愁」という言葉があります。
この郷愁に使用されている漢字(特に”愁”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは郷愁の読み方と意味、「ごうしゅう」と「きょうしゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.郷愁の正しい読み方は「ごうしゅう」「きょうしゅう」?
では郷愁の正しい読み方は、「ごうしゅう」「きょうしゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、郷愁の正しい読み方は「きょうしゅう」になります。
郷愁の”郷”は「さと」「きょう」「ごう」、”愁”は「うれ(い)」「しゅう」と読むことができますが、郷愁は「きょうしゅう」と読むのが正しく、「ごうしゅう」と読むのは間違いです。
また郷愁(きょうしゅう)のように「郷(きょう)」が用いられている言葉には、
「同郷(どうきょう)・帰郷(ききょう)・異郷(いきょう)・郷土(きょうど)」などがあります。
郷愁(きょうしゅう)のように「愁(しゅう)」が用いられている言葉には、
「哀愁(あいしゅう)・愁然(しゅうぜん)・愁色(しゅうしょく)・旅愁(りょしゅう)」などがあります。
次の章で郷愁の意味と類義語について解説していきます。
2.郷愁の意味と類義語について
では郷愁の意味と類義語について見ていきましょう。
まず郷愁は「故郷を離れている人が、故郷を懐かしむ気持ちのこと/過ぎ去った日々や古いものを懐かしむ気持ちのこと」の意味として用いられています。
郷愁を用いた例文としては、「郷愁に駆(か)られる」や、「過去への郷愁」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「故郷を離れている人が、故郷を懐かしむ気持ちのこと」の意味で、後者の例文は「過ぎ去った日々や古いものを懐かしむ気持ちのこと」の意味で使用しています。
また郷愁の類義語としては、「懐郷(かいきょう)・思郷(しきょう)・旅愁(りょしゅう)・ノスタルジア」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても郷愁と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「郷愁の読み方と意味、”ごうしゅう”と”きょうしゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 郷愁の正しい読み方は「きょうしゅう」で、「ごうしゅう」は間違い。
- 郷愁は「故郷を離れている人が、故郷を懐かしむ気持ちのこと/過ぎ去った日々や古いものを懐かしむ気持ちのこと」の意味。
- 郷愁の類義語には、「懐郷・思郷・旅愁・ノスタルジア」などがある。