このページでは御厨の読み方と意味、「みくり」と「みくりや」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.御厨の正しい読み方は「みくり」「みくりや」?

 

結論から言ってしまうと、御厨の正しい読み方は「みくり」「みくりや」の両方になります

 

御厨の”御”は「み」「ご」「お」、”厨”は「くりや」「ちゅう」と読むことができます。

 

 

”厨”という字は「くり」と読むことはできませんが、御厨を「みくり」と読むのは、
「みくりや」の略として読まれてそれが定着したもので、「みくり」と読むのも間違いではありません。

 

ただ一般的には御厨は「みくりや」と読むことが多いです。

 

 

 

また御厨(みくりや)のように「御(み)」が用いられている言葉には、
「御霊(みたま)・御子(みこ)・御饌(みけ)・御内(みうち)」などがあります。

 

御厨(みくりや)のように「厨(くりや)」が用いられている言葉は、御厨の他には見つけることができませんでした。

 

 

次の章で御厨の意味について解説していきます。

 

2.御厨の意味について

 

御厨は「神に供える食物を調理する所のこと/古代・中世、供御(くご)用の食物を調達するために設けられた領地のこと」の意味として用いられています。

 

供御(くご)というのは、”主に天皇・皇后・皇族などの飲食物のこと”を指します。

 

 

 

御厨を用いた例文としては、「御厨で供え物を調理する」や、
「伊勢神宮領の大庭御厨(おおばみくりや)」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「神に供える食物を調理する所」の意味で、
後者の例文は「古代・中世、供御用の食物を調達するために設けられた領地のこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また御厨の類義語としては、「厨房(ちゅうぼう)・台所(だいどころ)・板場(いたば)・調理場(ちょうりば)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても御厨と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「御厨の読み方と意味、”みくり”と”みくりや”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 御厨の正しい読み方は「みくり」「みくりや」の両方。
  • 御厨は「神に供える食物を調理する所のこと/古代・中世、供御用の食物を調達するために設けられた領地のこと」の意味。
  • 御厨の類義語には、「厨房・台所・板場・調理場」などがある。

 

 

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