結論から言ってしまうと、御厨の正しい読み方は「みくり」「みくりや」の両方になります。
御厨の”御”は「み」「ご」「お」、”厨”は「くりや」「ちゅう」と読むことができます。
”厨”という字は「くり」と読むことはできませんが、御厨を「みくり」と読むのは、
「みくりや」の略として読まれてそれが定着したもので、「みくり」と読むのも間違いではありません。
ただ一般的には御厨は「みくりや」と読むことが多いです。
また御厨(みくりや)のように「御(み)」が用いられている言葉には、
「御霊(みたま)・御子(みこ)・御饌(みけ)・御内(みうち)」などがあります。
御厨(みくりや)のように「厨(くりや)」が用いられている言葉は、御厨の他には見つけることができませんでした。
次の章で御厨の意味について解説していきます。
御厨は「神に供える食物を調理する所のこと/古代・中世、供御(くご)用の食物を調達するために設けられた領地のこと」の意味として用いられています。
供御(くご)というのは、”主に天皇・皇后・皇族などの飲食物のこと”を指します。
御厨を用いた例文としては、「御厨で供え物を調理する」や、
「伊勢神宮領の大庭御厨(おおばみくりや)」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「神に供える食物を調理する所」の意味で、
後者の例文は「古代・中世、供御用の食物を調達するために設けられた領地のこと」の意味で使用しています。
また御厨の類義語としては、「厨房(ちゅうぼう)・台所(だいどころ)・板場(いたば)・調理場(ちょうりば)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても御厨と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「御厨の読み方と意味、”みくり”と”みくりや”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど