このページでは感応の読み方と意味、「かんおう」と「かんのう」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.感応の正しい読み方は「かんおう」「かんのう」?

 

結論から言ってしまうと、感応の正しい読み方は「かんおう」「かんのう」の両方になります

 

感応の”感”は「かん」、”応”は「こた(える)」「おう」と読むことができます。

 

 

ただ一般的には感応は「かんのう」と読むことがほとんどです。

 

 

 

また感応の”応”の読み方は「おう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「のう」という読み方をすることはできません。

 

感応のように「かんおう」ではなく、「かんのう」と変化して読むのは、日本語の「連声(れんじょう)」と呼ばれているものです

 

 

連声とは、”ア行(母音)・ヤ行・ワ行で始まる語が、「m」「n」「t」を末尾に持つ語に結びついたとき、発音しやすくするために、後ろの語(ア行・ヤ行・ワ行で始まる語)の語頭がマ行・ナ行・タ行の音に変化する現象のこと”を言います。

 

 

感応(かんのう)であれば、感(かん)[kan](「n」を末尾に持つ語)+応(おう)[ou](ア行で始まる語)なので、応(おう)[ou](後ろの語)の語頭である”お”がナ行の音である”の”に変化します。

 

・感(かん)[kan] + 応(おう)[ou] → 感応(かんのう)[kannou]

 

 

 

例えば「三位(さんみ)」や「銀杏(ぎんなん)」は連声なしで読むと、
「さんい」や「ぎんあん」と読むのが普通です。

 

・三(さん)[san] + 位(い)[i] → 三位(さんみ)[sanmi]

 

・銀(ぎん)[gin] + 杏(あん)[an] → 銀杏(ぎんなん)[ginnan]

 

もともと”位”には「み」という読み方はないですし、”杏”にも「なん」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では連声によってマ行・ナ行・タ行の音に変化するため、
「三位(さんみ)」「銀杏(ぎんなん)」と変化させて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連声によって、マ行・ナ行・タ行の音に変化するわけではないので注意してください。

 

 

次の章で感応の意味と類義語について解説していきます。

 

2.感応の意味と類義語について

 

感応は「信仰する心が神仏に通じること/外からの刺激によって心が深く感じて反応すること/電気や磁気が、その電場や磁場の中にあるものに対して作用を及ぼすこと」の意味として用いられています。

 

 

感応を用いた例文としては、「彼は芸術に触れて感応している」や、「磁気を感応する」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「外からの刺激によって心が深く感じて反応すること」の意味で、後者の例文は「電気や磁気が、その電場や磁場の中にあるものに対して作用を及ぼすこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また感応の類義語としては、「感受(かんじゅ)・心証(しんしょう)・感覚(かんかく)・察知(さっち)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても感応と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「感応の読み方と意味、”かんおう”と”かんのう”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 感応の正しい読み方は「かんおう」「かんのう」の両方。
  • 感応は「信仰する心が神仏に通じること/外からの刺激によって心が深く感じて反応すること/電気や磁気が、その電場や磁場の中にあるものに対して作用を及ぼすこと」の意味。
  • 感応の類義語には、「感受・心証・感覚・察知」などがある。

 

 

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