結論から言ってしまうと、合羽の正しい読み方は「カッパ」になります。
合羽の”合”は「あ(う)」「ごう」「かっ」、”羽”は「はね」「は」と読むことができますが、合羽は「カッパ」と読むのが正しく、「ごうは」と読むのは間違いです。
また合羽の”羽”の読み方は「は」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱ」という読み方をすることはできません。
合羽のように「かっは」ではなく、「かっぱ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
合羽であれば、合(かっ)+羽(は)なので、羽(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で合羽の意味について解説していきます。
合羽は「雨のときに着る防水性の上着のこと/荷物などを覆う防水性の桐油紙(とうゆがみ)のこと」の意味として用いられています。
桐油紙というのは、”美濃(みの)紙に桐油などを塗って、防水性を高めた紙のこと”です。
合羽を用いた例文としては、「子供に合羽を持たせる」や、
「黒い桐油紙で作った合羽」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「雨のときに着る防水性の上着のこと」の意味で、
後者の例文は「荷物などを覆う防水性の桐油紙のこと」の意味で使用しています。
一般的に合羽は「雨のときに着る防水性の上着」の意味で使用されることがほとんどです。
以上が「合羽の読み方と意味、”カッパ”と”ごうは”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど