さて日常的に使われることはあまりないですが、「苦役」という言葉があります。
この苦役に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
苦役がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは苦役の読み方と意味、「くえき」と「くやく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.苦役の正しい読み方は「くえき」「くやく」?
では苦役の正しい読み方は、「くえき」「くやく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、苦役の正しい読み方は「くえき」になります。
苦役の”苦”は「くる(しい)」「く」、”役”は「やく」「えき」と読むことができますが、苦役は「くえき」と読むのが正しく、「くやく」と読むのは間違いです。
また苦役(くえき)のように「苦(く)」が用いられている言葉には、
「苦労(くろう)・苦言(くげん)・苦行(くぎょう)・苦境(くきょう)」などがあります。
苦役(くえき)のように「役(えき)」が用いられている言葉には、
「役務(えきむ)・就役(しゅうえき)・懲役(ちょうえき)・軍役(ぐんえき)」などがあります。
次の章で苦役の意味と類義語について解説していきます。
2.苦役の意味と類義語について
では苦役の意味と類義語について見ていきましょう。
まず苦役は「肉体的に苦しい労働のこと/懲役のこと」の意味として用いられています。
苦役を用いた例文としては、「苦役に耐える」や、
「苦役に服する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「肉体的に苦しい労働のこと」の意味で、
後者の例文は「懲役のこと」の意味で使用しています。
また苦役の類義語としては、「拘留(こうりゅう)・徒刑(とけい)・禁錮(きんこ)・拘禁(こうきん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても苦役と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「苦役の読み方と意味、”くえき”と”くやく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 苦役の正しい読み方は「くえき」で、「くやく」は間違い。
- 苦役は「肉体的に苦しい労働のこと/懲役のこと」の意味。
- 苦役の類義語には、「拘留・徒刑・禁錮・拘禁」などがある。