さて日常的に使われるもので「今生」という言葉があります。
この今生に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
今生がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは今生の読み方と意味、「こんじょう」と「こんせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.今生の正しい読み方は「こんじょう」「こんせい」?
では今生の正しい読み方は、「こんじょう」「こんせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、今生の正しい読み方は「こんじょう」になります。
今生の”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」と読むことができますが、
今生は「こんじょう」と読むのが正しく、「こんせい」と読むのは間違いです。
また”生”の読み方は「しょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じょう」という読み方をすることはできません。
今生のように「こんしょう」ではなく、「こんじょう」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
今生であれば、今(こん)+生(しょう)なので、生(後ろの語)の語頭である清音の”し”が濁音の”じ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で今生の意味と類義語について解説していきます。
2.今生の意味と類義語について
では今生の意味と類義語について見ていきましょう。
まず今生は「この世に生きている間のこと」の意味として用いられています。
今生を用いた例文としては、「今生の別れと言うにはまだ早い」や、
「それを今生で最後の思い出にと考える」のような使い方で用いられています。
また今生の類義語としては、「現世(げんせ)・下界(げかい)・世俗(せぞく)・生涯(しょうがい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても今生と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「今生の読み方と意味、”こんじょう”と”こんせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 今生の正しい読み方は「こんじょう」で、「こんせい」は間違い。
- 今生は「この世に生きている間」の意味。
- 今生の類義語には、「現世・下界・世俗・生涯」などがある。