さて日常的に使われるもので「能楽」という言葉があります。
この能楽に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
能楽がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは能楽の読み方と意味、「のうがく」と「のうらく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.能楽の正しい読み方は「のうがく」「のうらく」?
では能楽の正しい読み方は、「のうがく」「のうらく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、能楽の正しい読み方は「のうがく」「のうらく」の両方になります。
能楽の”楽”は「たの(しい)」「らく」「がく」と読むことができます。
一般的には能楽は「のうがく」と読むことがほとんどです。
ただ能楽は「のうがく」「のうらく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また能楽(のうがく)のように「楽(がく)」が用いられている言葉には、
「楽譜(がくふ)・楽団(がくだん)・舞楽(ぶがく)・楽師(がくし)」などがあります。
能楽(のうらく)のように「楽(らく)」が用いられている言葉には、
「気楽(きらく)・苦楽(くらく)・行楽(こうらく)・楽園(らくえん)」などがあります。
次の章で能楽の意味と類義語について解説していきます。
2.能楽の意味と類義語について
では能楽の意味と類義語について見ていきましょう。
まず能楽(のうがく)は「日本芸能のひとつで、能と狂言との総称のこと」の意味として用いられています。
能楽を「のうがく」と読むと上記のような意味になりますが、
「のうらく」と読むと「のらりくらりと遊んで暮らすこと」の意味となります。
このように能楽は「のうがく」「のうらく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
能楽を用いた例文としては、「能楽(のうがく)の担い手を探す」や、
「彼は能楽者(のうらくもの)だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「日本芸能のひとつで、能と狂言との総称のこと」の意味で、
後者の例文は「のらりくらりと遊んで暮らすこと」の意味で使用しています。
また能楽の類義語としては、「狂言(きょうげん)・猿楽(さるがく)・芝居(しばい)・歌舞伎(かぶき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても能楽と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「能楽の読み方と意味、”のうがく”と”のうらく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 能楽の正しい読み方は「のうがく」「のうらく」の両方。
- 能楽(のうがく)は「日本芸能のひとつで、能と狂言との総称のこと」の意味。
- 能楽(のうらく)は「のらりくらりと遊んで暮らすこと」の意味。
- 能楽の類義語には、「狂言・猿楽・芝居・歌舞伎」などがある。