結論から言ってしまうと、容態の正しい読み方は「ようたい」「ようだい」の両方になります。
ただ一般的には容態は「ようだい」と読むことがほとんどです。
そして容態は”容体(ようだい)”と書き表されることもありますが、
容態・容体どちらとも意味に違いはなく、一般的には”容体”が使われることが多いです。
また”態”の読み方は「たい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「だい」という読み方をすることはできません。
容態のように「ようたい」ではなく、「ようだい」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
容態であれば、容(よう)+態(たい)なので、態(後ろの語)の語頭である清音の”た”が濁音の”だ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で容態の意味について解説していきます。
容態は「病気や怪我(けが)の様子のこと/人の姿や形・様子のこと」の意味として用いられています。
容態を用いた例文としては、「容態が悪化する」や、
「容態が良くなった」のような使い方で用いられています。
一般的に容態は前者の意味で使われることがほとんどで、
どちらの例文も、「病気や怪我の様子のこと」の意味で使用しています。
また容態の類義語としては、「病態(びょうたい)・症状(しょうじょう)・病状(びょうじょう)・体調(たいちょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても容態と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「容態の読み方と意味、ようたい”と”ようだい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど