結論から言ってしまうと、肋骨の正しい読み方は「ろっこつ」「あばらぼね」になります。
肋骨の”肋”は「あばら」「ろく」、”骨”は「ほね」「こつ」と読むことはできますが、”肋”は「じょ」と読むことはできないので、肋骨を「じょこつ」と読むのは間違いです。
一般的には肋骨は「ろっこつ」と読むことが多いです。
ただ肋骨は「ろっこつ」「あばらぼね」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また肋骨の”肋”の読み方は「ろく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ろっ」という読み方をすることはできません。
肋骨のように「ろくこつ」ではなく、「ろっこつ」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
肋骨であれば、肋(ろく)+骨(こつ)なので、骨(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。
そして”骨”の読み方は「ほね」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぼね」という読み方をすることはできません。
肋骨のように「あばらほね」ではなく、「あばらぼね」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
肋骨であれば、肋(あばら)+骨(ほね)なので、骨(後ろの語)の語頭である清音の”ほ”が濁音の”ぼ”に変化します。
このように肋骨は”促音化”により「ろっこつ」、”連濁”により「あばらぼね」と読んでいます。
次の章で肋骨の意味について解説していきます。
肋骨(ろっこつ)は「胸部にあって内臓を保護する骨のこと/船体の外形を形作る肋骨状の骨組みのこと」の意味として用いられています。
肋骨を「ろっこつ」と読むと上記のような意味になりますが、
「あばらぼね」と読むと「胸部にあって内臓を保護する骨のこと」の意味のみとなります。
このように肋骨は「ろっこつ」「あばらぼね」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
肋骨を用いた例文としては、「肋骨を骨折したことがある」や、
「肋骨(ろっこつ)部材の確認をする」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「胸部にあって内臓を保護する骨のこと」の意味で、
後者の例文は「船体の外形を形作る肋骨状の骨組みのこと」の意味で使用しています。
以上が「肋骨の読み方と意味、”じょこつ”と”ろっこつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど